紫外線による皮膚劣化の臨床的特徴と分子マーカーに対するトマトとリコピンの効果：介入試験のシステマティックレビューとメタアナリシス

リコピンは天然の抗酸化物質として、紫外線（UVR）光防御の研究が行われており、活性酸素種（ROS）を消去する最も効果的なカロテノイドの一つである。本総説は、既存の集団介入実験をレビューすることにより、健康な被験者の皮膚の光損傷および皮膚の光老化に対するトマトおよびリコピンの保護効果を要約することを目的とする。PubMed、Scopus、EBSCO、Web of Science、Cochrane Libraryを含む計5つの電子データベースを、創刊から2021年1月まで制限なく検索した。同定された19336件の論文のうち、21件が組み入れ基準を満たし、メタ解析が行われた。全体として、トマトとリコピンを補充する介入は、Δa*、MMP-1、ICAM-1および皮膚色素沈着の有意な減少と関連していた；一方、トマトとリコピンの補充は、MED、皮膚の厚さおよび皮膚密度の有意な増加と関連していた。このシステマティック・レビューとメタアナリシスの結果から、トマトとリコピンのサプリメントは、皮膚の紅斑形成を抑制し、皮膚の外観と色素沈着を改善し、光による皮膚の光障害と皮膚の光老化を予防する可能性がある。リコピンを豊富に含む製品は、内因性の日焼け防止剤として使用される可能性があり、日焼け防止のための栄養補助食品となる可能性がある。